プンクテ配給企画第二弾「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」が11月16日(土)より公開。このたび、世界的な写真家ナン・ゴールディン出演の『ヴァラエティ』本編 映像と彼女が撮影したスチールが解禁された。
米国インディペンデント映画の先駆者の一人、ベット・ゴードン。その初めての長編作品『ヴァラエティ』(1983)と、中編『エンプティ・スーツケース』(1980)及び短編『エニバディズ・ウーマン』(1981)が、特集企画「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」と題され、一挙公開される。すべての作品が国内劇場初公開となる。
このたび解禁された写真家ナン・ゴールディン出演シーンは、『ヴァラエティ』からの抜粋。当時ナン・ゴールディンが実際に働いていたニューヨークの伝説的なバー「ティン・パン・アレー」がロケ地として使用され、バーテンのナン役で出演。ポルノ映画館ヴァラエティで働き始めた主人公クリスティーンとの雑談シーンが切り取られている。
ナン・ゴールディンは1970年代から80年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーン……当時過激とも言われた題材を撮影、その才能を高く評価され一躍時代の寵児となった。2022年には自身が被写体となったドキュメンタリー映画『美と殺戮のすべて』がヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、2023年には、イギリスの現代美術雑誌ArtReviewが発表するアート界で最も影響力のある人物の1位に選出されるなど今日に至るまで世界にインパクトを与え続けている。
また、ナン・ゴールディンは本作のスチール撮影も担当し、その写真は「Variety」という写真集にまとめられ、2009年に刊行された。今回その中から、クリスティーン役を演じるサンディ・マクロードがポルノ雑誌を立ち読みする姿をはじめ、クッキー・ミューラー、ウィル・パットン、ルイス・ガスマンらを捉えた15点が公開された。
ナン・ゴールディンが撮影したスチール
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photo by Nan Goldin