第96回アカデミー賞®長編アニメーション映画賞ノミネートの快挙を成し遂げた『ロボット・ドリームズ』が11月8日(金)より全国公開。このたび、製作の舞台裏を収めたメイキング映像が解禁された。
80年代のニューヨークを舞台にドッグとロボットとの友情を描く『ロボット・ドリームズ』。監督を務めたのは、2012年に手掛けた『ブランカニエベス』が第27回ゴヤ賞にて作品賞を含む最多10部門を受賞したスペインを代表する名匠パブロ・ベルヘル。アニメーション映画へは初挑戦ながら、サラ・バロンのグラフィックノベルを基に、切なくも温かい傑作として結実させた。さらにアース・ウインド & ファイアーの名曲「セプテンバー」が映画に彩りを添えている。
今回解禁となったメイキング映像で明かされるのは、実写映像を撮り続けていたパブロ・ベルヘル監督が、なぜ初めてのアニメーション映画を作る事が出来たのか。
本作は、ニューヨークでひとりぼっちで暮らしている主人公・ドッグが、深夜のテレビCMに目が釘付けとなるシーンから物語が紡がれていく。ドッグの元に大きな箱が届くと、その中身はなんと友達ロボット。ニューヨークのセントラルパークをふたりで散歩をしたり、アース・ウインド & ファイアーの「セプテンバー」に合わせてダンスを披露するなど、ロボットの登場で生活が一変したドッグの日常を、アニメ映画らしく明るく表現していく。
メイキング映像内では、監督がディレクションしてきた過去の実写映画を交えながら、“じっくりかけて映画を作るの好き”という、自身の映画作りのスタイルを解説する。続けて本作については「本作には5年かけた。前作終了後に1年かけて脚本を作りあげた」とコメントしながら、絵コンテ制作、予告編制作を行うといった、実写映画と変わらない手法で、アニメ映画制作に挑んだと語る。
本作では、監督が初めて仕事をする大人数のアニメーターたちと、過去に関わった実写映画のプロのスタッフたちが交わったという。そして実写映画のような撮影方法が採用された。まるで魔法の様な制作過程を、本メイキング映像で確認することができる。「セプテンバー」ダンスを披露する、ドッグとロボットのシーンの映像は必見。
「本作では、僕自身がいろいろなものに向き合った恐れ、リスペクト、期待。たくさんの未知なるものや意欲。見た目は全く違っても、皆同じDNAを持つ兄弟の作品なんだ」と監督は本作にかける熱い思いを激白している。
『ロボット・ドリームズ』は11月8日(金) 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。
ロボット・ドリームズ
2024年11月8日(金) 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
STORY
ニューヨークで暮らす一人ぼっちのドッグ。ある夜、通販番組に惹きつけられたドッグは電話に手を伸ばす。後日届いた大きな箱を胸を躍らせながら開封し、部品を組み上げるとロボットが完成する。夏の煌めく陽気の下、ドッグとロボットは友情を深めてゆくが――。
監督・脚本:パブロ・ベルヘル
原作:サラ・バロン
アニメーション監督:ブノワ・フルーモン
編集:フェルナンド・フランコ
アートディレクター:ホセ・ルイス・アグレダ
キャラクターデザイン:ダニエル・フェルナンデス
音楽:アルフォンソ・デ・ヴィラジョンガ
2023年|スペイン・フランス|102分|カラー|アメリカンビスタ|5.1ch|原題:ROBOT DREAMS|字幕翻訳:長岡理世
配給:クロックワークス
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