映画

『ルノワール』予告編・ポスタービジュアル

長編初監督作品『PLAN 75』(22)が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、同年のアカデミー賞日本代表として選出、更に第16回アジア・フィルムアワード、中国最高賞と言われる第35回金鶏奨、第58回シカゴ国際映画祭他、世界各国の映画祭で監督賞にノミネートされるなど、恐るべき評価を集めた早川千絵監督の最新作『ルノワール』が、本年6月20日(金)より全国公開となります。

本日、日本時間18時~行われた第78回カンヌ国際映画祭の記者会見において、映画『ルノワール』が同映画祭コンペティション部門に出品、ワールドプレミアされることが発表されました。

早川監督作品がカンヌ国際映画祭に出品されるのは、前作で初長編作品の『PLAN 75』以来3年ぶり2度目。『PLAN 75』は第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、カメラドール特別表彰に輝いている。長編作品2作目にして2本連続での出品の快挙を果たし、その結果にも期待が高まる。
(本日時点では、本年度日本映画で唯一のコンペティション部門への選出となる。)

第78回カンヌ国際映画祭は、審査員長に『ポンヌフの恋人』『イングリッシュ・ペイシェント』『トスカーナの贋作』などで知られるフランスの名優ジュリエット・ビノシュを迎え、現地時間5月13日(火)~24日(土)に開催される。ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界3大映画祭として知られている。
本作は、世界中から出品された作品の中から、パルム・ドールと名付けられた最高賞を目指して争うコンペティション部門に出品が決定。日本の映画で過去パルム・ドールを受賞したのは衣笠貞之助監督『地獄門』(54)、黒澤明監督『影武者』(80)、今村昌平監督の『楢山節考』(83)と『うなぎ』(97)、是枝裕和監督『万引き家族』(18)の5作品。

監督&キャストより喜びのコメントが到着しています。

早川千絵(監督)コメント
『ルノワール』を共に作り上げたキャスト、スタッフ、全ての関係者の皆さんにまずは感謝を伝えたいです。
そして、映画を作り始めたばかりの私に最初にチャンスを与えてくれたカンヌ映画祭が、この映画を温かく迎え入れてくれたことに気が引き締まる思いです。

鈴木唯(沖田フキ役)コメント
『ルノワール』がカンヌ映画祭コンペティション部門に出品されると聞いたとき、びっくりしたしとても嬉しかったです!嬉しくて飛び跳ねてしまいました。これからどうなっていくかワクワクしています!!
早川監督、ルノワールを一緒に作った皆さんおめでとうございます!

石田ひかり(沖田詩子役)コメント
早川監督、スタッフキャストの皆さんと創り上げた映画『ルノワール』が、カンヌ映画祭の審査を通過し、「コンペティション」部門に出品されるとの報せを受け、言葉に出来ないほどの幸せと感謝と感動と興奮を覚えております。この作品に参加できただけで充分に満足し、幸せでしたのに、一俳優としてカンヌの地を踏む日が来るなんて考えたこともなかったので、ただただ驚きと興奮の中にあります。『ルノワール』が、カンヌを始め、世界に羽ばたく瞬間を、全ての瞬間を、心に刻みつけてきます。
早川監督、スタッフの皆さん、おめでとうございます!!(まだまだ心の整理が付きませんが、少しでもフランス語でスピーチ出来るよう特訓を始めます!)

物語
1980年代後半のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外の家に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は、刺激的だけどなんだか滑稽で、フキは楽しくて仕方ない。だが、闘病中の父と、仕事に追われる母との間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいく―『ルノワール』
© 2024『RENOIR』製作委員会/Ici et Là Productions/ARTE France Cinema/Akanga Film Asia/ Nathan Studios/KawanKawan Media/Daluyong Studios

鈴木唯
石田ひかり 中島歩 河合優実 坂東龍汰
リリー・フランキー

脚本・監督:早川千絵

企画・制作:ローデッド・フィルムズ
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『RENOIR』製作委員会/Ici et Là Productions/ARTE France Cinema/Akanga Film Asia/ Nathan Studios/KawanKawan Media/Daluyong Studios