初日舞台挨拶
劇場版『マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』初日舞台挨拶が16日、東京・新宿バルト9で行われ、出演の剛力彩芽、木村了、文音、北原里英、メガホンをとった光岡麦監督が登壇しました。
初日舞台挨拶
日程:2月16日(金)(上映前)
場所:新宿バルト9
登壇:剛力彩芽、木村了、文音、北原里英、光岡麦監督
推理小説の登場人物となり、話し合いながら事件を解決していく体験型ゲームの劇場版。剛力は、主人公の探偵斑目瑞男(劇団ひとり)斑目の助手、村城和兎役を演じ、ストーリーテラーの役割を担った。
キャスト&監督登壇
MCから全編アドリブで演じた役者陣を見ての感想を求められると剛力は「すごかったとしか言えないです。すごかったです!。私はストーリーテラーとして参加させていただいているんですけど、とにかく今、センターにいさせていただくのが申し訳ないくらい。皆さまが素晴らしいんです」と褒め称え。「細かいところまでしっかり見ていただきたい。まばたきしないで見てください。それくらい皆さん素晴らしい演技されているので。アドリブじゃない、ウソだー、って思うくらい」と表現した。
撮影で大変だったことを聞かれると、二宮純平役を演じる木村は「大変でしかなかった。大変でしかなかったですねぇ」と回想し。「役者同士のやり合い。全く予想外のことが返ってくるので、瞬時に頭を回転させて対応していました。ポイントキーワードはバナナです」と見所を明かした。
乗寺初乃を演じる文音は「最初から最後まで全部大変でしたね」と吐露し、「作品に入るとき、普通はキャスト同士で話したりするんですが、今回は監視する人が付いていてトイレですれ違っても絶対話しちゃだめ。互いのコミュニケーション一切なしでいきなり本番に入った絶対に接近禁止。トイレもすれ違っちゃいけないという中で、大広間のシーンが現場に入って、顔を合わせて、よーいスタートの場所だったので、それはすごく緊張感がありましたし、普通の現場とはまったく違う空気が流れていてすごく印象的でした」と回顧した。
スタッフの皆さんは、撮影以外でキャスト同士を接触させないように必死でした。普通は、撮影前に他の共演者の方と顔を合わせればあいさつしたりするんですけど、今回はすぐにスタッフが飛んできて、「しゃべらないでください」と。途中の待ち時間も、キャストは全員別の場所で待機し、それぞれにスタッフ1人が張り付いて、絶対に会わせないようにして。だから、スタッフはかなりピリピリしていたんじゃないでしょうか。誰か1人でも余計なものを見てしまったら、すべてが台無しですから。
七尾優子役を演じる北原は「メイクルームとかで挨拶をしようものならスタッフさんが止めに飛んでくるくらいの厳戒態勢だったので、そういう中でお芝居をするのは緊張しましたが、そんな中で犯人探しがメインなんですけど、映画を完成させないといけないという目的は全員の中にあったので、喋りだすタイミングとかも周りを探りながらやっていくのである種、敵ではあるけど、1つの作品を作る味方という不思議な感覚の中での撮影ではありました」と語り、文音は「誰かが言葉を失ったら誰かがカバーするセリフを入れたりして、そういう連続だったので、終わったときには1つの舞台をやり終えたんじゃないかってくらいの一体感が生まれていましたね 撮影は2日間でしたけれど」何も隠す必要のない2日目は、皆さん解放感いっぱいでと晴れやかな表情を浮かべた。
MCから印象に残っていることを尋ねられると光岡監督は「大前提なんですけど、それぞれに人物設定は渡しているけど、お互いがお互いをまったく知らない状態でやっていたので、ちょっとした空き時間に探り合いをしないようにみなさんを隔離した変な現場で、『エンディングまでみなさんで作ってくださいね』って感じだったので、僕は何もしてない状態でした」と苦笑しつつ、「最初は探り合いの空気なんですけど、だんだんとみなさんの息が合ってきて、エンディングになるにつれて1つになっていく感じがあったので、もちろん推理も楽しんでほしいんですけど、役者さんのすごさにも注目してほしいですね」と作品の注目度を述べました。
さらに、本作のタイトルにちなみ、『事件簿と言うことで最近、身近で起きた事件』を聞かれると、
剛力は「私が今日、ど真ん中に立っていることです。1番の事件ですよ。せめて、ここに立つのは斑目さんじゃないって思うんですけど、今日、なんで斑目さんがいなんだって感じです…。できればみなさんに私の前に立っていただきたいってくらい、今日ここ(センター)にいるのは事件だなって思っています」と恐縮しきりだった。加えて、剛力は先に台本をもらっていたため、撮影前から設定をなんとなく把握していたそうだが、結末は本編で楽しもうと思いたそうで「ストーリーテラーなのでナレーションというお仕事がついてくるので、本編を見る前に犯人を知ってしまったという、すごく悲しい結末を迎えてしまいました」と嘆き「それでもすごく楽しかったです」「せめてセンター斑目さんじゃない」と声を弾ませた。
文音は「映画とは関係ないんですけど、自宅の鍵がゴミ箱も開けられる鍵で、ゴミ捨て場に自分の家の鍵でゴミを捨てに行ったんですけど、ゴミと一緒に鍵も捨てちゃって…」とおちょこちょいな一面を告白し、「ゴミ捨て場もオートロックなので家に入れなくなっちゃって、2時間、家の前でずっと待っていて、誰かが帰ってきたのを見て『住人の方ですか?』って聞いて、ゴミ箱を開けてもらって、自分の鍵をゲットして家に帰ったってことが1週間前の事件ですね」エピソードを披露しました。
北原は「先日、銭湯にサウナしに行きましたら、元NMBのミルキーに会いました」と明かし、「あの~全裸でも分かるんだなと思いました。本当にけっこうマイナーな銭湯だったので、そんなところでメンバーにMC会うなんて、すごいなと思いました」と話した。
イベントMCから、そうした状況でメンバーと会うのは気まずいかと問われて「いやっ!」と否定。「本当に入って、しょっぱな声をかけられて。『(一般人のファンなどに)気づかれたかな!? うわ、ここからどうしよう!』と思ったので、知り合いで良かった」と振り返った。
最後に、剛力は「この作品は役者にとってもスタッフのみなさんにとってもチャレンジングな作品になっていると思います。もしかしたら“どうやって見たらいいかわからない”、“難しいかも”って思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、内容がわかっている状態で2度、3度見てもいろんな見方ができる新しいジャンルの作品になったんじゃないかなと思います」とリピート鑑賞を推奨し、「年が明けてからいろんなことがありますが、エンターテインメントというものを通してみなさまに少しでも心が暖かくなるような、笑顔になっていただけるような作品を、これからもお届けしたいなと思っていますので、(本作が)その作品の1つになったら嬉しいなと思います」と舞台挨拶を締めくくりました。
『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説呪いの血』作品情報
公開日 | 2024年全国公開 |
---|---|
キャスト | 監督:光岡麦 出演:劇団ひとり 剛力彩芽 木村了 犬飼貴丈 文音 北原里英 松村沙友理 堀田眞三 八嶋智人 高橋克典 |
配給 | アイエス・フィールド (配給協力:ショウゲート) |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 103分 |
公式サイト | https://madarame-misuo.com/ |
(C)2024 劇場版「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」フィルムパートナーズ
(取材編集作成 酒井 修)