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『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』副題に出てくるミニーとは一体誰⁉登場人物を深掘り

短編アニメ『蒸気船ウィリー』(1928)でデビューしたミッキーマウス。米国における著作権保護期間が2023年末で終了し、満を期して〝ミッキー史上初のホラー映画〟として登場!
“ヤツ”が猟奇的殺人を繰り広げるスラッシャー描写、逃げ場のない密室シチュエーションからのサバイバル、そして事件の全貌が明かされていくサスペンスフルな構成。さらに誰もが仰天する大ドンデン返しや数々のオマージュ描写など、娯楽映画としての醍醐味がギュッと凝縮した21世紀最大の問題作だ。

ミッキーの恋人ミニーの正体とは!?登場人物を徹底調査

連日その狂気的なビジュアルで巷を騒がせている『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』のミッキーだが、副題に出てくるミニーとは一体誰を指しているのか。怪しい登場人物を考察していきたい。まずは主人公のアレックス。悪夢の舞台となるゲームセンターで働いているいたって普通のティーンエイジャーだ。恋にうつつを抜かしサボってばかりの同僚ジェイナを横目にせっせと働く姿は真面目でとても好感が持てる。サプライズで誕生日パーティーを開かれるくらいの人望で、オタクだが心優しくまたパーティーの主催者でもあるマーカスと、やんちゃで遊び人のライアンのふたりから恋を寄せられる人気者である。欠点のないように思える彼女だが、その真面目さゆえ、どんな方向に転ぶか分からない恐怖を併せ持つ。
次にサボり癖のあるアレックスの同僚ジェイナ。勤務中も掃除中も携帯ばかり気にする彼女にアレックスは呆れるが、それには訳があった。ぎこちなくアレックスの近況を聞いたかと思えばその魂胆は丸見えで、イイ感じの男の子と出かけたいから突然話題を振ったのであった。アレックスは優しいので、勤務中だがジェイナが出かけることを承諾する。ここまでは普通の流れだが、気になるのは果たしてジェイナが遊ぶ予定なのは本当に男の子なのだろうか。勤務中に突然外出してしまったその真相は作中で暴かれる。最後に最も謎が多いレベッカ。悲惨な現場から奇跡的に生還した彼女は、その後の素行や言動から怪しまれ、刑事から事情聴取を受けることに。ゲームセンターで起こる悲劇を様々な角度で見ていたというレベッカは、その現場を目撃していたにも関わらず、冷静。その様子に刑事たちは何とか事件の手がかりを掴もうとするのだが、そう簡単にはいかず、最終的にレベッカの口からは不吉な言葉が発される…。レベッカはどうして生き残ることができたのか、その落ち着きぶりはなぜなのか、キーパーソンであることは間違いない。他にもオタクを嫌う一軍女子や、彼氏とイチャイチャしてばかりの年頃の女子などホラー映画では常連のキャラクターも登場していくのだが、果たして誰がミニーなのか。それとも別の人物がミニーなのか。真実は映画館で確かめていただきたい。
3月2日が「ミニーの日」なのは、「ミ(3)ニー(2)」の語呂合わせと、暖かな日差しとともにオシャレを楽しみたくなる早春のイメージが、ミニーマウスにぴったりなことで制定された記念日とのこと。ミニーファンの皆様、本当に気を悪くしないでください。
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監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー 脚本・製作:サイモン・フィリップス 作曲:ダーレン・モルゼ

出演:ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック
2024年/カナダ/英語/カラー/5.1chデジタル/スコープサイズ/94分/原題:MOUSE TRAP
配給:ハーク 配給協力:FLICKK
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3月7日(金)公開