『プリンス ビューティフル・ストレンジ』公開記念舞台挨拶
【日時】: 6月10日(月)18:30より舞台挨拶開始 ※上映前イベント
【会場】: 新宿シネマカリテ(新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F)
【登壇者】スガ シカオ(シンガーソングライター)、吉岡正晴(音楽評論家・本作字幕監修)
この度、本作の公開を記念しプリンス好きなシンガーソングライターのスガ と、本作の字幕監修も担当された音楽評論家の吉岡正晴さんをお招きし、舞台挨拶イベントを実施いたしました。
吉岡氏は「数日間ダニエル・ドール監督とご一緒しましたが、監督が最も強調していたのは、彼の生誕から1978年にプリンスになるまでの過程に焦点を当てたいということでした」と話し。「この映画を通じてプリンスを祝福し、その魅力を多くの人に伝えたい。そして、現在プリンスを知らない人たちにもその偉業を伝えたいという思いで作ったそうです」と本作の意義について語りました。
スガはプリンスの大ファンで、既に映画を2回観ており「初めて観たときは何の情報もなく、秘蔵ライブ映像が入っているのかと思いましたが違いました。僕たちが知っているプリンス像や、本人が語ってきたプリンス像があるけれど、この映画では他の人が見たプリンスがどういう人だったのかが語られているんです」と映画の印象を語りました。また、「世界で一番好きな女性シンガーであるチャカ・カーンがプリンスについて語るシーンで泣きそうになりました。こんなに深い絆で結ばれていたんだと感じ、そこが僕にとってのクライマックスでした」と語りました。
スガはプリンスについて、「彼は頭の中でどんどん音楽が鳴っていて、それを吐き出さないと死んでしまうと言っていたそうです。羨ましい限りですね。締め切りとかそういうことではなく、プリンスはご飯を食べることや寝ることと同じレベルでアウトプットしないと生きていけなかった。本当の天才というのはこういうことだと思いました」とリスペクトの念を込めて語り、さらに「ちなみに僕は現在、絶賛スランプ中です」と笑いを誘いました。
最後にスガは、「そんなすごいプリンスでも、映画を観ていると、7歳ぐらいのころは何でもできたわけではないことが分かります」と述べ、「そこからアーティストになる段階で、ビジネスとして成功するために何が必要かを徹底的に学び、楽器も練習していったんです」と、プリンスの天才的な側面だけでなく努力家である一面も強調しました。そして、「プリンスは日本でコンサートが終わった後、ビクターのスタジオでレコーディングをしたという逸話があります。僕なんか沖縄でコンサートをやったら、そのあとは泡盛ですから。本当にすごいですよね」と発言し、会場を締めくくりました。。
出演:プリンス、チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズ他
監督:ダニエル・ドール
原題:Mr. Nelson On The North Side
2021年/カナダ/英語/68分/16:9フル/ステレオ 提供:キュリオスコープ、ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
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