アメリカのフード・システムに鋭く切り込み、タブーとされていた食品業界の闇を暴いた『フード・インク』(09)の続編、『フード・インク ポスト・コロナ』が12月6日(金)より全国順次公開。このたび予告編が完成した。
グローバル・フードの発達の陰にある巨大食品企業や農業問題の闇を暴きながら、オーガニック・フードの本当の価値を訴えたフード・ドキュメンタリー『フード・インク』。続編となる『フード・インク ポスト・コロナ』は、新型コロナウイルスの世界的流行後に浮き彫りになった、アメリカのフード・システムの脆弱性を暴き出す。パンデミック後、巨大食品企業の市場独占がより一層進み、個人農家の衰退と貧富の格差が大きく広がった実態や、“超加工食品”による健康被害や子どもの糖尿病の増加、さらには巨大企業による奴隷のような移民労働者の搾取など、今話題の米大統領選挙の争点となっている移民問題、社会的格差を「食」の観点から浮き彫りにしていく。
今回解禁となった予告編では、前作『フード・インク』でも出演したジャーナリストのマイケル・ポーラン、エリック・シュローサーを始め、食品業界の従事者たちを映しながら、本編で取り上げられるトピックを要点ごとにまとめている。
ロバート・ケナー監督は当初、続編を作る予定はなかったという。しかし、新型コロナ・パンデミックの際、一握りの強力な企業に市場が独占されていることによって、突如全米が食糧不足になり、脆弱なフード・システムに気づかされ、続編の製作を決意したと語る。
予告内では、労働者の悲痛な訴えにもフォーカスされており、「農業労働者は必要不可欠だ。しかし、使い捨てのように扱われている」「巨大企業で働いて食べ物を提供しているのに、家に帰れば息子は腹ペコ」と語る人々の姿も映し出されている。果たして、理想の食の在り方とは? 現在の危機と今後の可能性を示唆する全人類必見の内容だ。
『フード・インク ポスト・コロナ』は12月6日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開。
フード・インク ポスト・コロナ
2024年12月6日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
提供:パーティシパント&リバーロード 製作・監督:ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレド 音楽プロデューサー:ブルース・ローレン、マリー・ミカス
音楽:マーク・アドラー 編集:レオナルド・ファインスタイン、ライアン・ロフラー 撮影:ジェイ・レドモンド 共同製作:リズ・シア
製作総指揮:キム・ロス、クリスタ・ワークマン、ジェフ・スコール、ダイアン・ワイヤーマン 製作:エリック・シュローサー、マイケル・ポーラン
出演:マイケル・ポーラン、ゲラルド・レイエス・チャベス、エリック・シュローサー、トニー・トンプソン、サラ・ロイド、ジョン・テスター、コリー・ブッカー、ドナルド・トランプ(アーカイブ)
2023年/アメリカ/94分/1.85:1/英語/原題:FOOD,INC.2/カラー/5.1ch 字幕:福原 龍一 配給:アンプラグド
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