第39回インディペンデント・スピリット賞でジョン・カサヴェテス賞を受賞したアメリカ映画『FremontT(原題)』が、『フォーチュンクッキー』の邦題で6月27日よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、ホワイトシネクイント、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開されることが決定した。
本作は、ロンドン・フィルム・スクールで映画を学び、前作『Land(原題)』が第68回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品されたババク・ジャラリ監督が手掛けたのインディペンデント映画。映画初出演ながら主演を飾ったアナイタ・ワリ・ザダが主人公・ドニヤを演じた。国営放送のテレビ局のジャーナリストだったワリ・ザダは、ドニヤと同じくアフガニタン出身で、公募から役に選ばれた。また、『一流シェフのファミリーレストラン』のジェレミー・アレン・ホワイトが、心優しい自動車整備士のダニエル役で出演している。
カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニヤ(アナイタ・ワリ・ザダ)は、アパートと工場を往復する単調な生活を送っている。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、基地での経験から、慢性的な不眠症に悩まされていた。ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の一つに自分の電話番号を書いたものをこっそり紛れ込ませる。すると間もなく1人の男性から会いたいとメッセージが届く。フォーチュンクッキーをきっかけに、孤独な女性が新たな一歩を踏み出す姿が、オフビートなユーモアを交えて描かれる。
あわせて日本版ポスターとメイン写真が公開。日本オリジナルとなるポスターには、「わたしの殻をやぶるとき」というフォーチュンクッキーにちなんだキャッチコピーが添えられ、ドニヤとダニエルが見つめ合うシーンが切り取られている。
■公開情報
『フォーチュンクッキー』
6月27日(金)より、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、ホワイトシネクイント、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
出演:アナイタ・ワリ・ザダ、グレッグ・ターキントン、ジェレミー・アレン・ホワイト
監督:ババク・ジャラリ
脚本:カロリーナ・カヴァリ、ババク・ジャラリ
配給:ミモザフィルムズ
2023年/アメリカ/英語、ダリー語、広東語/91分/モノクロ/1.37:1/5.1ch/原題:Fremont/字幕:大西公子
©2023 Fremont The Movie LLC
公式サイト:https://mimosafilms.com/fortunecookie/