映画

『ヒットマン』グレン・パウエル役作りの研究シーン解禁

2024年9月13日より劇場公開される、リチャード・リンクレイター監督最新作「ヒットマン」から、グレン・パウエル演じる実在した偽の殺し屋ゲイリー・ジョンソンが、動画サイトで変装研究をするコミカルなシーンの、本編映像が公開された。

映像は、キャバクラのような場所で、悪そうな雰囲気の男がお店の女の子に、「ちょっと手伝ってくれる男を探してる。最近もめててな。誰か知らないか?」と明らかに穏当ではない話を持ちかける様子から始まる。「探ってみる」と余裕たっぷりに返答した女の子は、「マジか知らないけどめっちゃ怪しい男よ。怖かった」と言いながら警察に電話をする。すると、偽の殺し屋ゲイリーのところに警察から依頼が。オーダーが入ると、ゲイリーはその依頼人のキャラクターを分析し、どんな殺し屋を望んでいるかをあぶり出し、それに沿った殺し屋になりきって登場する。

そのためにゲイリーは、カツラのかぶり方、なまりの研究、もみあげの作り方、歯へのヤニの付け方、普段の自分とは違うキャラクターの服装を動画サイトで研究。大学教授らしい真面目なやり方で、ノートを取りながら研究していくのだった。

キャラクター作りに関しては台本には書かれていたものの、ヘアメイクや衣装などは、メイク担当、衣装担当、そしてグレン・パウエルによって行われ、監督も初めてみるのが撮影当日だったという。グレンは役作りについて、「クレイジーなプロセスだった。人を殺したいと思う依頼人に対してゲイリーがどうペルソナを被るかは、彼らが何を見たいかによって変わる。そこから考えるんだ。ゲイリーと依頼人の間でつくっていく。私たちはギリギリまで脚本を練っていて、ヒットマンたちの人格は直前までリックには見せなかった。ヘアメイクのテストも見せなかった。だから毎回、私がヒットマン姿でバンから出ていくときはいつも楽しかった」と、心からこのプロセスを楽しんでいた様子を見せている。

「ヒットマン」は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライム・コメディ。ニューオーリンズのゲイリー・ジョンソンは、大学で教える一方で、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、ひょんなことからおとり捜査で殺し屋役を、ゲイリーが急遽代わりを務めることになり、さまざまな姿や人格に変身する才能を発揮。殺しの依頼人を次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた女性・マディソンが、夫の殺害を依頼してくる。逮捕するはずの相手に対し、「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまう。そして、2人の関係はリスクの連鎖を引き起こしていくことになる。

この実話の存在を知ったグレン・パウエルが、リチャード・リンクレイター監督へ1本の電話をかけたことからこの企画はスタート。リンクレイターとグレンの共同脚本が始まった。ゲイリーをグレン・パウエルが演じ、「モービウス」でヒロイン役を務めたアドリア・アルホナがマディソン役を務める。

グレン・パウエル 動画サイトを見ながら”殺し屋”の役作り 「ヒットマン」本編映像【作品情報】
ヒットマン
2024年9月13日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:KADOKAWA
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