パオラ・コルテッレージの監督デビュー作『C’è ancora domani(原題)』が、『ドマーニ! 愛のことづて』の邦題で2025年3月14日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、1946年の戦後間もないローマを舞台にたくましく生きる市民たちと、権利を渇望する女性たちの姿を描いた人間ドラマ。
監督を務めたのは、『ジョルダーニ家の人々』や『これが私の人生設計』など幅広いジャンルの映画に出演するなど、イタリアの国民的コメディエンヌ兼女優として活躍するコルテッレージ。本作で映画監督デビューを果たした。愛する娘の将来と夫の暴力に悩む主婦・デリアをコルテッレージが自ら演じた。
本国イタリアで600万人を動員した本作は、ハリウッド映画『バービー』『オッペンハイマー』を抑えて、2023年のイタリア国内興行収入ランキングNo.1を記録し、イタリア歴代興行収入ランキングでも、『ライフ・イズ・ビューティフル』を抜いて第5位となった。さらに、第69回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では最多19部門にノミネートされ、主演女優賞、助演女優賞、新人監督賞、脚本賞の主要4部門で最優秀賞に輝いた。
1946年5月、戦後まもないローマ。デリア(パオラ・コルテッレージ)は家族と一緒に半地下の家で暮らしている。夫イヴァーノはことあるごとにデリアに手を上げ、意地悪な義父オットリーノは寝たきりで介護しなければならない。夫の暴力に悩みながらも家事をこなし、いくつもの仕事を掛け持ちして家計を助けている。多忙で過酷な生活ではあるが、市場で青果店を営む友人のマリーザや、デリアに好意を寄せる自動車工のニーノと過ごす時間が唯一の心休まるとき。母の生き方に不満を感じている長女マルチェッラは裕福な家の息子ジュリオからプロポーズされ、彼の家族を貧しい我が家に招いて昼食会を開くことになる。そんなデリアのもとに1通の謎めいた手紙が届き、彼女は「まだ明日がある」と新たな旅立ちを決意する。
■公開情報
『ドマーニ!愛のことづて』
2025年3月14日(金)Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
出演:パオラ・コルテッレージ、ヴァレリオ・マスタンドレア、ジョルジョ・コランジェリ、ヴィニーチオ・マルキオーニ
監督:パオラ・コルテッレージ
脚本:フリオ・アンドレオッティ、ジュリア・カレンダ、パオラ・コルテッレージ
配給:スモモ
2023/イタリア/原題:C’è ancora domani/118 分/日本語字幕:岡本太郎
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