映画

『シャーク・ド・フランス』

「カリコレ2023」の上映作品として発表されると、これまでにない≪フランス初≫の試みにより、SNS上で瞬く間に話題となりました!

ネット上では、「サメが凱旋門を破壊するのではないか!?」といった興奮の声や、「主演が『ヴィーガンズ・ハム』のマリナ・フォイスって、絶対面白いだろうな」といった期待の声が広がり、場面写真を見た人たちからは、「ウェス・アンダーソンっぽい!」といった感想も出てきました。日本のサメ映画界隈では、多くの期待が寄せられています。

【ギャラリ-】

フランス人の双子監督ルドヴィック&ゾラン・ブケルマが手掛けた映画『スラムドッグス』は、彼らの前作『テディ』(20)が第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出され、日本では第12回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルで初披露されたことで注目されました。

本作では、「もう一度原点(の『ジョーズ』)に立ち返ろう」という思いで脚本を執筆し、早期退職を間近に控えた海上警察官を主人公にしつつ、現代的な風刺を効かせ、他のサメ映画とは一線を画すオフビートでスタイリッシュなコメディ映画を制作しています。

主人公マジャ役を演じるのは、フランス人俳優マリナ・フォイス。彼女は劇団でコメディエンヌとして活躍し、本作では異常なまでにサメ退治にのめり込む海上警察官を演じ、彼女の本領が発揮されています。日本版ポスターは、フランス国旗のトリコロールカラーを用い、フランス“初”のサメ映画であることをアピールするデザインとなっています。

ポップで明るい印象のビジュアルにもかかわらず、海と血を象徴する青と赤が交錯し、どこか不穏な雰囲気を醸し出しています。また、本作には個性豊かなキャラクターが登場し、オフビートな展開にも注目が集まっています。『スラムドッグス』はフランスで初めてのサメ映画として期待され、SNS上でも話題を集めています。

【ストーリ-】

フランス南西部に位置する美しいリゾート地ラ・ポワントで、ある日、正体不明の怪物に襲われた男性の遺体が発見されます。これにより、観光客で賑わうビーチは大パニックとなり、閉鎖される事態となります。

早期退職を予定していた海上警察官のマジャは、サメが事件の元凶であると推測します。最後の任務としてサメ退治に挑む決意をし、勇敢にサメの捕獲に成功します。その活躍に地元の人々から祝福され、引退を迎えることとなります。

しかし、新たに遺体の一部が発見され、海岸地帯は再び警戒態勢に入ります。マジャは地元の人々から非難される立場に立たされ、一転して非難の的となります。それでも彼女は再び“サメ退治”に向かい、勇敢に立ち向かっていきます。

物語は、マジャの勇気と決断を中心に展開し、再び襲い来る怪物に立ち向かう彼女の姿が描かれます。どのような結末が待っているのか、その行く末を見守ることとなります。

【作品概要】

監督/脚本:ルドヴィック・ブケルマ、ゾラン・ブケルマ 撮影:ダヴィ・カイエ 美術:ジェレミー・デュシエ
音楽:アモリ―・シャポティ  特殊効果:パスカル・モリーナ(『ロスト・チルドレン』『ムード・インディゴ うたかたの日々』)
出演:マリナ・フォイス(『ヴィーガンズ・ハム』『THE BEAST』)、カド・メラッド、ジャン=パスカル・サディ、クリスティーヌ・ゴーティエ
2022年/フランス/87分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題: L’ANNEE DU REQUIN/英題:YEAR OF THE SHARK/G/日本語字幕:白鳥美雪
配給:アンプラグド © BAXTER FILMS – LES FILMS VELVET – FRANCE 3 CINÉMA – 2022

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