登壇者:鈴木 伸之、石田ニコル、文音、榎木孝明、日髙竜太(BALLISTIK BOYZ)、砂田将宏(BALLISTIK BOYZ)、下山天監督
原作マンガはシリーズ累計発行部数3000万部。人気マンガ家本宮ひろ志が22年にわたって描き続けた『サラリーマン金太郎』は、これまでにも高橋克典、永井大の主演でテレビドラマ化や映画化されてきた。そして連載開始から30年をへて、破天荒な“元ヤン”サラリーマン、矢島金太郎の三代目に鈴木伸之が就任。平成の世を駆け抜けた伝説のサラリーマンが、膠着(こうちゃく)した令和の日本に、そして混沌(こんとん)とした世界に新風を巻き起こす。
イベントの冒頭、鈴木は映画の反響について問われ、「映画に関する反響はまだですが、昨年の完成披露試写会で浅野温子さんにヘビースモーカーであることを暴露され、その件について多くの反響をいただいています」と苦笑いを浮かべながらコメントしました。撮影時のエピソードについては、海で泳ぐシーンを振り返り、「沖まで泳いだのですが、カットの声が全く聞こえず、限界まで泳ぎ続け、最後は海水の浮力に頼って浮いていました」と語り、撮影の苦労を明かしました。今回の作品について鈴木は「アクションシーンが非常に多い」と強調。
共演者の文音は、撮影現場での鈴木さんのリーダーシップを称賛し、「長時間の撮影でみんなが疲れてくる中、一番声を出して現場を盛り上げてくれました。本当にTHE座長という存在でした」と述べました。また、「私たち、ノースタントです!」と、自身たちでアクションを演じきったことをアピールしました。
榎本は本作について、「『サラリーマン金太郎』は30年前にスタートした作品ですが、令和の時代にも十分通じる内容だと思います。この物語は人間のエネルギーを原点にしており、その点で非常にタイムリーな映画です」とコメントしました。また、現代の企業文化に触れ、「現在、多くの企業でコンプライアンスが厳しくなっていますが、日本の企業は働き方改革が叫ばれている一方で、まだ世界に遅れをとっている部分があると感じます。日本は『金太郎』のような人物をもっと大切にすべきだと思います。そして、それを鈴木伸之さんが見事に体現してくれました」と熱意を込めて語りました。
主演の鈴木も、金太郎というキャラクターについて、「金太郎は現実にはなかなか存在しないキャラクターだからこそ、この映画を通して多くの人にメッセージを届けることができると思います。この映画を見て、明日から頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいです」と思いを述べました。
石田は撮影を振り返り、「撮影当日、本物の高級クラブのママがいらっしゃり、作法やお酒の出し方を一から教えていただきました。その教えを覚えて、自然にアイコンタクトで実践するというのは、とても新鮮な体験でした」と述べました。
また、鈴木との共演シーンについては、「初めてお会いした時に『本当に金ちゃんだ!』と思いました。頑張っている金ちゃんを陰で支えることのできる女性をイメージしながら演じました」と語りました。
鈴木は印象に残ったシーンとして、榎木さん演じるヤマト建設会長・大和守之助との出会いの場面を挙げ、「海での撮影で水平線が見えるところまで泳ぎ、さらに担いでもらったことが印象的でした」と振り返りました。
これに対し、榎木は「泳ぎは苦手だと言っていたのに、実際には上手だったよね」と鈴木の泳ぎを評価しました。
鈴木は榎木の評価に驚きつつ、「本当ですか!?」と返答。その上で、「ドローンなどを使ってかなり遠くから撮影していたため、カットの声が全く聞こえず、泳ぎ続けるしかありませんでした。限界が来た時は海水の浮力を頼りに浮いていました」と撮影時のエピソードを振り返り、会場の笑いを誘いました。
さらに、今年の抱負を尋ねられると、鈴木は「これまで自炊をあまりしておらず、ウーバーイーツを頼る生活を送っていましたが、今年は自炊に挑戦しようと思っています」と決意を語りました。しかし、慣れない買い物に苦戦し、スーパーで約2万円分の食材を購入。大量の荷物を運ぶのに2回休憩を挟むほどの苦労を経験したと明かしました。肝心の自炊については、「まずは米を炊いて納豆を食べました」とし、料理への挑戦はこれからだと笑顔で語り、会場を和ませました。
榎木は、震災時に役立つ方法を模索していると語り、「ショベルカーや重機を操作できるようになりたいと考えています。以前、友人たちと免許を取得する計画を立てたものの、まだ実現していないため、今年こそ再挑戦したい」と抱負を述べました。
一方、石田ニコルは、今年の抱負について「自分自身をよりポジティブに保つために、さまざまなことを学びたいと考えています。また、以前からの夢だった乗馬にも挑戦してみたいです」と意欲を語りました。
文音も、「やぶさめに挑戦したいと考えています。以前の作品で乗馬は習得しましたが、やぶさめまでは経験できていません。そのため昨年末頃から挑戦を始めており、今年も引き続き取り組んでいきたいです」と、抱負を語りました。
下山監督は「この映画は2部構成となっており、後編の『魁』編が控えています。多くの方にご覧いただき、評価していただくことで、後編につなげたいと考えています。また、今年の抱負として、この作品をシリーズ化したいと願っています。皆さまの力をお借りしたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と会場に呼びかけました。続いて鈴木氏も、「この作品、そして金太郎が、より多くの方々に愛される存在になってほしいと心から願っています。また、現在インフルエンザが流行しているので、皆さま体調には十分お気をつけください」とメッセージを送りました。会場全体が拍手に包まれる中、公開記念の舞台挨拶は幕を閉じました。
【暁】編:1月10日(金) 【魁】編:2月7日(金) 前後編二部作 新宿バルト9他にて連続劇場公開 |
キャスト:
【暁】編
サラリーマン金太郎
城田優 石田ニコル 文音 影山優佳
竹島由夏 米倉れいあ 山口大地 斎藤さらら 前田瑞貴 川合智己 佳久創
橋本じゅん 尾美としのり 浅野温子
榎木孝明
【魁】編
鈴木伸之
城田優 石田ニコル 文音 影山優佳
竹島由夏 米倉れいあ 山口大地 斎藤さらら 前田瑞貴 川合智己 佳久創
草川拓弥 水谷果穂 勝矢 斉藤陽一郎 八⽊将康 市川知宏
中⽥喜⼦ 本田博太郎 尾美としのり 浅野温子
榎木孝明
原作:「サラリーマン金太郎」/本宮ひろ志(集英社刊)
監督:下山 天 脚本:田中眞一
企画・製作:TIME 制作:楽映舎
主題歌:【暁】編:BALLISTIK BOYZ「Get Wild」 【魁】編:GENERATIONS 「Cozy」
配給:ライツキューブ ティ・ジョイ
©映画『サラリーマン金太郎』製作委員会