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映画『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』

韓国で2月に公開され、共感を呼んだほろ苦くも不器用で愛おしい大人のラブストーリー『Someone You Loved』(英題)が、8月11日(金)に日本で公開されることが決定しました。邦題は『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』となっています。映画の日本版予告編とポスタービジュアルも解禁されました。

この物語は、美大で出会い、親友から恋人になったジュノ(イ・ドンフィ)とアヨン(チョン・ウンチェ)の関係を描いています。周囲から見れば、二人は人生の大部分を共に過ごしてきた関係で、次のステップに進むのは時間の問題と思われていました。しかし、30代を迎えるジュノは公務員浪人生であり、アヨンは彼を支えるために有望な美術の道を諦め、不動産会社に就職します。しかし、ジュノは試験勉強を怠り、バイトや遊びに明け暮れる姿勢にアヨンは我慢の限界に達します。そして、二人は一触即発の状況でケンカ別れをしてしまいます。お互いを忘れるために、アヨンは自分のキャリアを追求し、ジュノは友人のもとで働き始めます。しかし、それぞれ新たな出会いが訪れる中で──。

映画では、イ・ドンフィが公務員浪人生のジュノ役を演じています。彼は『エクストリーム・ジョブ』や『幼い依頼人』などの作品で個性豊かな演技を披露し、ジャンルを問わず存在感を放ってきました。彼のコミカルな演技によって、どこか憎めないダメ男の一面を体現しています。

一方、チョン・ウンチェがアヨン役を務めています。彼女は『へウォンの恋愛日記』など、ホン・サンス監督作品でもお馴染みであり、品格と優雅さを備えた魅力的な雰囲気を持ち合わせています。彼女は夢と現実、愛と別れの間で葛藤する30代女性の心理を繊細に表現し、作品に深みを与えています。

この作品は、新人監督のヒョン・スルによる長編デビュー作です。彼は短編映画を中心に独特なスタイルと才能溢れる演出力で注目され、国内外の映画祭で実績を積み重ねてきました。本作は、数年前に彼が構想した「一人の男が元カノにタブレットを返しに行って起きた」話を基に、監督自身の実体験などを組み込んで長編映画として完成させました。

監督・脚本:ヒョン・スル
製作:パク・セジュン
撮影:イ・ジングン
編集:キム・ジュウン
音楽:ゴーギャン
出演:イ・ドンフィ、チョン・ウンチェ、カン・ギル、チョン・ダウン、コ・ギュピル
2023年/韓国/103分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:石井 絹香/原題:어쩌면 우린 헤어졌는지 모른다/G

日本公開:2023年8月11日(金) シネマート新宿 ほか 順次公開
配給:クロックワークス

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