公開記念舞台挨拶
日時:12月14日(土)
会場:新宿バルト9
登壇:和田正人、駒木根隆介、大波康平(タモンズ)、安部浩章(タモンズ)、辻凪子、河口恭吾、立川晋輔 監督
文田大介・根建太一(囲碁将棋)、SJ・福井俊太郎・安田ファニー(GAG)、アタック西本・かみちぃ(ジェラードン)、南條庄助(すゑひろがりず)、村上(マヂカルラブリー)、吉田壮辰(マヂカルラブリー・村上役)
司会:八雲ふみね
映画『くすぶりの狂騒曲』が2024年12月13日(金)より全国公開となり、翌日の2024年12月14日(土)に新宿バルト9にて公開記念舞台挨拶を行い、タモンズ役を演じた、和田正人&駒木根隆介に加え、モデルとなったタモンズ本人の大波康平&安部浩章、そして大宮セブンマネージャー役の辻凪子、主題歌の河口恭吾、立川監督に加え、ゲストとして【大宮セブン】メンバーの9名が登壇!なんと会場からマヂラブ・村上役を演じた俳優・吉田荘辰も登場し、総勢17名が登壇したイベントになりました!
ステージには本作に出演する和田正人と駒木根隆介、そして辻凪子に加え、主題歌を担当する河口恭吾、立川監督、そして本作のモデルとなった「大宮セブン」のメンバーらが勢ぞろいとなった。
ステージの上手から下手まで、登壇者がずらっと立ち並ぶ姿はまさに圧巻! しかも映画に出演する俳優の数よりも、モデルとなった「大宮セブン」のメンバーの数の方が多いという状況に、センターに立った和田も「なんだか今日はすごく居心地が悪いです」と苦笑い。「本物に囲まれているし、それにこんな大人数でやる舞台あいさつというのもなかなかないですし。この人数でやるのは『キングダム』みたいな総製作費20億円超えの超大作とかでやるやつなんですよ。だから今日は頑張って山﨑賢人の気分でいます」とぶちまけて会場を沸かせると、劇場マネジャー役の辻も「わたしは映画の中の大宮セブンさんしか知らなかったので、本物か偽物か困惑しています」と続けた。
さらにその後もジェラードンのアタック西本がタモンズ・大波のものまねを披露したかと思えば、囲碁将棋・根建がヤクルトを高く掲げてみたり、マヂカルラブリー・村上が俳優モードのささやくような声でカッコ良くあいさつを決めたりと、やりたい放題のメンバーたち。そんな脱線気味のトークに会場も大笑いとなったが、そうこうしているうちにも時間は刻一刻と過ぎていき、映画の公開を祝して鼓を叩こうと待ち構えていた、すゑひろがりず・南条が「はよあいさつをさせてくれ!」と嘆いたり、司会者が「これでは挨拶だけでイベントが終わってしまうかも…」と心配するほどに、大盛り上がりの舞台あいさつとなった。
そんな中、和田が後方の客席を指差して「今、あそこに村上さんを演じた吉田壮辰くんがいます!」と紹介すると、会場からは大きな拍手が。その流れで登壇者たちから「おいでおいで!」「ダッシュで!」と促された吉田も急きょ舞台あいさつに加わることになり、舞台上は総勢16名から17名の大所帯に。ステージに向かう吉田に向かって「本物より大きい!」といった声が飛び交うなど、大盛り上がりの登壇者たち。村上も「この間ふたりで飲みにいって。楽しかったですね」と笑顔を見せた。
一方、本作の主題歌「悪い恋人」を担当した河口は「芸人さんが夢を追いかけながらいろんなことを経験していく作品。自分はミュージシャンとして音楽を志したわけですが、好きではじめたことが仕事になると、それはきれい事じゃないことになっていく。でもそれをあきらめずにやっている芸人さんの、不器用だけど、生き方として美しいところを曲にできたらなということで書かせていただきました。芸人の皆さんから曲良かったよと声をかけていただいてホッとしました」とその想いを語るが、「われわれがそんな生意気なことを言ったんですか? 生意気すぎますよ」とツッコむタモンズ・大波に会場も大笑い。そんな中、立川監督は「どうしても僕もはじめて聞いた時に、相方に対して歌っているような感じに聞こえて。めちゃくちゃ泣いてしまいました」としみじみ語った。
また実際に自身を演じた俳優陣の演技はどのように映ったのだろうか? まずはタモンズ・大波が「僕は最初に観たときに和田さんがカッコ良すぎて。自分のことじゃないように冷静に観ることができたんです」と感想を述べるも、高校の回想シーンのところでふたりが出会う箇所に触れて「あそこでは安部さんが校舎でイヤホンを聞きながら外を見ていて。天才ぶっていたんですけど、あれは100%ウソですからね。彼がひとりでいたのは本当ですけど、それは天才ぶってひとりでいたわけではなくて、嫌われてひとりでいたんです。でもあそこはお気に入りのシーンになりました」と語って会場は大笑い。
続いて安部が「駒木根さんは全部が僕と一緒なんです。フォルムも一緒ですし、ベルトの穴も一緒。ベルトを貸し借りできる仲なんです」と語ると、突如GAGのSJが、“劇中で安部を演じた駒木根のものまね”をしながら「安部、もうちょっとええこと言えたんちゃうか?」とツッコみ。さらにほかのメンバーたちも安部のものまねをはじめるなど、ステージ上はカオス状態に。そんな様子で「あちこちから沸いてくなぁ!」と焦る安部の姿に会場は大いに沸いた。
そんな中、映画でタモンズを演じた和田と駒木根に「大宮セブン」の特長でもある「屋号」をつけることになった。「誰が名前をつけますか?」とお互いの顔を見合った「大宮セブン」メンバーたちだが、安部が指名したのはまさかのGAG・安田で、会場は大笑い。
屋号は末尾に「し」をつけることになっていることから、熟考の末、安田がひねり出したのは「まさし さとし」……だったが、周囲のなんとも薄いリアクションに、「ナシナシ! 今のはナシ!」とあわてた様子の安田の姿に、会場も大盛り上がり。
そんな具合で「まさし さとし」が却下される流れとなる中で、安部が「この間、和田正人さんのお子さまにもお会いして。奥さまの吉木りささんが本当におきれいで。かわいらしいお子さんもいて……うらやまし」と語ると「おお!」と感心した様子の会場内。そして続く駒木根の屋号は「太し2」に決定!ちなみに初代の「太し」は、村上が拝命しているが、そんなふたりに会場からは大きな拍手が送られた。
そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤に。最後に立川監督が「ほとばしる役者魂、芸人という生きざま。そしてそれを取り巻く大きな愛に触れられて、僕はしあわせでした。この映画がどんどん観ていただけるように願うばかりです」と語ると、駒木根も「本当に楽しく撮影をさせていただいたんですが、本日このような日を迎えられてうれしいです。映画は皆さんの応援、口コミでどんどん広がっていくものなので。映画の中でもくすぶっておりますが、今でもくすぶっている俳優陣が大宮セブンを演じておりますので。それには吉田さんも大きくうなずいておりますが、ひとりでも多くの人に観ていただきたいので。応援よろしくお願いします!」とメッセージ。
そして和田が「本当に駒木根君も言いましたけど、われわれ出演する役者たちも、まだまだくすぶっている役者ばかりで。この映画は俺たちの『くすぶりの狂騒曲』でもあるんです。大宮セブンメンバーを演じた役者の名前も覚えていただきたいなと思いますし、この作品が面白かったと思っていただけたら、SNSなどで広めたり、レビューサイトなどで点数を高めにつけていただけると、われわれも一番うれしいことなので。ここからは皆さんに手渡した状態なので。これから映画を育てるのは皆さんなので、よろしくお願いします」と呼びかけると、最後に「以上、山﨑賢人でした」と付け加えて会場を大いに盛り上げ、イベントは終了した。
物語
「大宮セブン」が活動する大宮ラクーンよしもと劇場は少ない客、会社からの非難や悪口などなどお世辞にもその扱いは良いものとは言えなかった。追い打ちをかけるようにコロナ禍により劇場などの活動が停止し、収入低下などにより彼らの不安や状況は悪化の一過を辿っていた。そんな中、「大宮セブン」メンバーの「すゑひろがりず」がM-1グランプリで決勝進出をはたし、YouTubeでの活動から人気を得て大宮セブンの活動にも変化の兆しが見え始める。さらに続くようにR-1でのマヂカルラブリー野田の優勝、M-1グランプリでマジカルラブリーが優勝を果たし一気に大宮に注目が集まる。メンバーも各賞レースで結果を残し、大宮セブンの躍進が始まる。しかし初期メンバーであるタモンズは仲間の活躍を横目に、飛躍のきっかけを掴めないまま、手掛かりを掴もうともがき苦しんでいた。現状を打開するためにコンビ名を改名したり、果てには新たにメンバーを追加してトリオになろうとしたり、明確な指針もないまま迷走を始める。そんな彼らの様子を間近で見ていた大宮セブンのメンバーは夜中に相談に乗ったり、自身の問題と重ねたりしながらタモンズを何とか支えるのであった。メンバー間の友情、応援などを経てタモンズは芸人を目指した時の純粋な気持ちを思い出し、ラストイヤーのM-1へ最後の挑戦に挑むのであった。
実在するお笑い芸人「タモンズ」、【大宮セブン】について
ツッコミ担当の大波康平(41歳/左)とボケ担当の安部浩章(42歳/右)によるお笑いコンビ。2006年結成され、現在も吉本興業に所属。埼玉県さいたま市大宮区にある「大宮ラクーンよしもと劇場」を主な活動拠点としている吉本興業所属のお笑い芸人によるユニット【大宮セブン】の初期からのメンバー。現在の【大宮セブン】のメンバーは「タモンズ」「囲碁将棋」「マヂカルラブリー」「GAG」「すゑひろがりず」「ジェラードン」などで構成される。
※実在する【大宮セブン】は、映画本編には登場いたしません。
キャスト
和田正人 駒木根隆介
辻凪子 土屋佑壱 永瀬未留 / 徳井義実(チュートリアル) 岡田義徳ほか
スタッフ
監督:立川晋輔 脚本:中村元樹
主題歌:河口恭吾「悪い恋人」(よしもとミュージック/ミラクル・バス)
配給:イオンエンターテイメント 吉本興業
製作:NTTドコモ・スタジオ&ライブ 吉本興業 テレビ埼玉 the ROOM
Ⓒ2024「くすぶりの狂騒曲」製作委員会
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