関西出身の豪華キャストで贈る、笑って泣いてロックに生きるご実家コメディ映画『あまろっく』全国公開に先立ち、本日(12日)、映画の舞台となった尼崎のある兵庫県で先行公開記念した初日舞台挨拶が行われ、江口のりこ、中条あやみ、中林大樹、中村和宏監督が登壇しました。
映画『あまろっく』兵庫県先行公開記念 初日舞台挨拶
日時:4月12日(金)
場所:MOVIXあまがさき
登壇:江口のりこ、中条あやみ、中林大樹、中村和宏監督
江口さんは「朝早くからありがとうございます。ご苦労様です」と9時からの上映だった観客を労い、中条さんは「平日の朝の早い時間からありがとうございます。皆さんよっぽどお暇なんやと思います(笑)」と笑わせたうえで、「立って拍手までしていただいて感無量です」と感謝の思いを述べ、中林さんは「1年ぶりに尼崎に帰ってくることができて嬉しいです。大好きな映画なので今日の日が待ち遠しかったです」と感無量の面持ちで話し、舞台挨拶は始まりました。
まずは、昨日の始球式について聞かれた中条さんが「とんでもないです。お騒がせしております」と謙遜すると、場内からは大きな拍手が。舞台裏で今日会うなり中林さんから「あれ(昨日行ったファーストピッチでのハプニング)、ネタでやったん?本気?」と聞かれたことを明かした中条さんは、「『あまろっく』を背負って甲子園のマウンドに立ってると思ったら舞い上がってしまって。左足を上げて練習していたのに、本番では右足を上げてしまって。「あれ?投げられへん」と思ってパニックになってしまいました」と苦笑い。
それでも、「最後はバシッと決める女なんで」と江口さんが絶妙なツッコミで会場を笑わせました。また中条さんについて江口さんは「気持ちが柔らかくて全てを受け入れてやってみる姿勢がすごい。すごくお茶目で、面白いことが大好きな人で。皆さんが思ってるイメージ以上にやんちゃな人です」と語りました。さらに続けて、「あやみちゃんも鶴瓶さんも中林さんもそうですが、その人としか成立しないお芝居ばかりだったので、皆さんに助けてもらったから映画が完成したんだと思います」と感謝の思いを語っていました。
続いて、江口さん演じる優子に恋をする南雲を演じた中林さんは「今日、撮影から1年ぶりに再会したのでドキドキしてます。大好きだったので」と前置きし、撮影中も「空いてる時間にたくさんしゃべらせてもらって。皆さんも気づいてらっしゃると思いますが、江口さんは笑顔がめちゃくちゃ可愛いんです。その笑顔にキュンキュンしてしまって。南雲なのか自分かわからなくなるぐらい」と明かすと、それを受けた江口さんは「すごく嬉しいですね」とボソッとひと言。
そして、撮影に当たって家で会話のテンポを練習していたという中条さん。「尼崎での撮影だったので、大阪の実家から通って撮影に参加していた」ことを明かし、「テンポの良い会話劇がこの映画の魅力なので、会話のテンポが重要だと思って、お母さんに本読みの練習相手をしてもらっていました」と明かしていました。
また、劇中、ボートに乗るシーンについて江口さんは「めっちゃ練習しました」と明かし、「最初はなんでこんなに練習しなあかんの?と思ってめっちゃ嫌やったんですけど、やってみたらすごく楽しくて。撮影の辛さやしんどさをボートの練習が癒してくれました」と振り返りました。
中林さんは撮影を経て尼崎の印象が「180度変わった」そうで、「街が綺麗。ディープなところを感じたくて1本路地に入ると人情味あふれる居酒屋があって。明らかに競馬か競艇帰りのおっちゃんが店員のおばちゃんに怒鳴られてる立ち飲み屋があって(笑)。すごく面白くて、これやな~と思った」と語り、尼崎の人情味あふれる空気感を実際に感じていたそう。
本作の舞台が尼崎であることについて監督は、「小学校6年生まで尼崎に住んでいた」ことと、「6年前の大きな台風が関西を襲った時に、尼崎は「尼ロック」があったから被害が少なかったという記事を読んだ」と明かし、「存在すら知らなかったので調べてみたら大切な施設だとわかって。隠れた英雄的なひっそりと街を守っている感じが“お父ちゃん”ぽいなと思いました」と映画の着想したきっかけを明かしていました。
さらに、中条さんのキャスティングについて監督は、「2時間丸々関西弁でしゃべってる中条さんが見たかった。東京ガールズコレクションではなく三和商店街を歩いてほしかった」と尼崎の商店街の名前を出すと場内からは笑い声が。
また、試写会では監督が涙しているのを見て中条さんも泣いてしまったそうで、中条さんは「そんなに私のお芝居がひどかったんかな?」と笑わせ、「6年間この脚本を温めていた監督の思いを聞いてましたし、私も江口さんをはじめキャストの皆さんのことも大好きで、いい映画やったなと思って外に出たら、監督が私の顔を見た瞬間に泣き始めたんです」と明かしていました。
撮影の裏話を聞いてみると、江口さんは「ないです~」と笑わせ、中条さんも「ないです~」と合わせながらも、「中林さんにう●ち事件について聞いてみたい」と話を振ると、中林さんは「優子さんとの初デートで綺麗に終わらずに、最後に僕がうんこを踏んだシーンですね」と説明し、「あれは監督のアイデアだった」と明かすと、監督は「南雲のキャラ的に綺麗に終わりたくなかった」と真意を明かしていた。
さらに、本日の舞台挨拶には不在となっていますが、本作で絶大な存在感を放った“お父ちゃん”こと笑福亭鶴瓶さんについて聞かれると、中条さんは「本当に仏様みたいな方で。江口さんがずっと「師匠いいな」と言ってました」と笑いながら話すと、江口さんは「「これ何待ち~?」とか「みず~」とか思ってることを鶴瓶さんが言っても、笑いになって誰も嫌な気持ちにならないのがすごい」と称賛していました。
ここで、鶴瓶さんの等身大パネルが壇上に登場すると、場内からは笑い声と拍手が。江口さんと中条さんの間に設置してのフォトセッションが行われました。
最後に、江口さんが「今日はありがとうございました。めっちゃわかりやすい話だと思うので、たくさんの人と一緒に観ていただけると嬉しいです」、中条さんが「テクノロジーが進化している現代で、家族って大変やし、アナログに関係をつくっていかないといけないめんどくさいところがある。でも、そういうところも幸せなんだと感じてもらえる作品だと思います。兵庫県の皆さんの評価で、全国の映画館の上映期間が決まります。たくさんの方に広めていただけると嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了しました。
あらすじ 巨大な閘門”尼ロック”によって水害から守られている街・尼崎。理不尽なリストラで失業し、この街に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)はニートのような日々を送っていた。ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が口グセの能天気な父(笑福亭鶴瓶)が突然、再婚すると言い出し、20歳の早希(中条あやみ)を連れてきた! 家族だんらんを夢見る早希と、自分よりずっと年下の“母”の登場に戸惑う優子の共同生活は噛み合うはずもなく、一家は騒動の連続。しかし、ある悲劇が近松家を襲い、優子はこれまでの人生を振り返り、家族の“本当の姿”に気づいていく。 |
『あまろっく』作品情報
公開日 | 2024年4月19日公開予定 |
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キャスト | 監督:中村和宏 出演:江口のりこ 中条あやみ 松尾諭 中村ゆり 中林大樹 駿河太郎 紅壱子 久保田磨希 浜村淳 後野夏陽 朝田淳弥 佐川満男 笑福亭鶴瓶 |
主題歌 | 「アルカセ」ユニコーン Sony Music Labels Inc./ Ki/oon Music |
製作 | 池邉真佐哉 小西啓介 藪内広之 小林栄太朗 奥田良太 宮沢一道 |
エグゼクティブプロデューサー:首藤明日香 小西啓介 渥美昌泰 | |
プロデューサー:辻井恵子 岩﨑正志 制作プロデューサー:谷口美希子 音楽プロデューサー:島津真太郎 監督補:永冨義人 撮影:関照男 |
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特別協賛 | 阪神電気鉄道株式会社 |
特別協力 | 兵庫県/尼崎市 協賛:TC神鋼不動産 中島商店 レンゴー |
製作 | 「あまろっく」製作委員会 製作幹事:MBS ハピネットファントム・スタジオ |
制作プロダクション | MBS企画 |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 119分 |
公式サイト | https://happinet-phantom.com/amalock/ |
(C)2024映画「あまろっく」製作委員会