アカデミー賞®女優ジェシカ・チャステイン主演最新作『あの歌を憶えている』が2月21日(金)より全国公開。このたび、ロング版の予告編が解禁された。あわせて作家の岸田奈美、歌手のクミコなど総勢6名の著名人から絶賛のコメントが到着した。
このたび解禁されたロング予告編は、高校の同窓会に訪れた主人公のシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)が一人で座っているところにソール(ピーター・サースガード)が訪れる出会いのシーンから始まる。

ソールは何故か、足早に帰途につこうとするシルヴィアの後をつける。警戒しながらもシルヴィアは無事帰宅し、ソールは土砂降りの雨の中シルヴィアの家の前で一晩を明かす。その様子を見て「大丈夫?」と声をかけるシルヴィア。無事弟に保護されたソールは、「普通なら肺炎だ」と言われるが「何年も病気知らずだ」と何事もなかったかのように答える。
数日後、家に来たシルヴィアに心からの謝罪をするソール。その後、ソールの姪に「叔父のことを見てくれませんか?」と頼まれ、承諾するシルヴィア。二人きりになったタイミングで、同窓会の日何故尾行したのか問い詰めるシルヴィアだったが、実はソールは若年性認知症を患っており、「覚えていないんだ」と返されてしまう。
お互いを知っていくうちに少しずつ距離が近づく二人だったが、その関係を良しとしないソールの弟や、疎遠だったシルヴィアと母親の再会など、ちょっとしたすれ違いが重なっていく。泣きながら「自由を奪われた」とシルヴィアの娘アナに耳打ちするソール、走り出すシルヴィア、そして愛おしそうに互いを見つめ合う二人に待ち受ける結末とは―。
最後には二人で訪れたカフェで店員に「いつものね?」と聞かれ頷くソールにシルヴィアが「いつものって?」と聞くと「何だろう」とうなだれ笑い合うという、思わず笑みがこぼれるシーンがこの映画のぬくもりを一層際立たせて映像は終わる。
また一足先に本作を鑑賞した著名人総勢6名から絶賛コメントが到着。「これは魂の再生の映画だ」、「素朴で美しくしあわせな物語でした」、「痛みとやさしさが溶け合う温かなものが、静かに胸に流れ込んできました」など、絶賛のコメントが相次いだ。コメント全文・一覧は以下のとおり。
著名人コメント ※順不同・敬称略
昼はまるでA.ワイエスの「オルガ」のような光が差し、夜はE.ホッパーのような孤独な闇が包み込む。
幽霊のように深い深淵を彷徨う大都会の人々が、一縷の望みを探し求める。
人が生きていくということは、傷という痕跡がつけられていくこと。
その傷は自己治癒により、いずれ瘡蓋(かさぶた)となる。
瘡蓋というタトゥーがあるだけ人は優しくなれる。
―ヴィヴィアン佐藤 (アーティスト/非建築家/ドラァグクイーン)
==========================
図らずも背負ってしまった大荷物を下ろすことができずに生き続ける。
悲しみと苦しみと虚しさに心蝕まれ薄暗いトンネルの中を走り続ける。
そんな2人が出会い惹かれる瞬間を劇的ではなく詩的に見つめ続ける。
愛を求めることで、人は救われる。
素朴で美しくしあわせな物語でした。
―呉美保(映画監督)
==========================
忘れたい女
忘れたくない男
記憶に縛られた2人の人生が交差した時
少女が取った純粋な行動に
胸が熱くなった
―笠井信輔/フリーアナウンサー
==========================
忘れてしまうという苦しさだけが、
生きていく支えになる。
そんな時の訪れを、わたしも待っているのかもしれません。
―岸田奈美/作家
==========================
記憶を塞ぎたい女と、記憶のできない男。
名曲「青い影」のメロディが、二人を希望へと繋いでいく。これは魂の再生の映画だ。
音楽は、傷ついた心を助ける最後の砦かもしれない。
記憶に翻弄される二人に「青い影」のメロディが、希望と再生の架け橋として横たわる。
―クミコ(歌手)
==========================
誰かの心に無理に踏み込まず、しかし、誰かを思うことで一歩踏み出せる。
痛みとやさしさが溶け合う温かなものが、静かに胸に流れ込んできました。
―クリス智子(ラジオパーソナリティ)

『あの歌を憶えている』
出演:ジェシカ・チャステイン、ピーター・サースガード、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパー
監督・脚本:ミシェル・フランコ
原題:MEMORY
2023年/103分/アメリカ・メキシコ・チリ/英語/シネマスコープ/5.1ch
日本語字幕:大西公子
配給:セテラ・インターナショナル
(C) DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
公式サイト:https://www.memory-movie-jp.com