『あたしの!』の初日舞台挨拶が11月8日(金)にTOHOシネマズ新宿で行われ、渡邉美穂、木村柾哉(INI)、齊藤なぎさ、山中柔太朗、横堀光範監督が登壇した。
映画『あたしの!』は、『ヒロイン失格』や『センセイ君主』など多くの大ヒットラブコメ作品を生み出してきた幸田もも子による人気漫画の実写化作品です。本作は、幸田氏が2017年から2018年にかけて「別冊マーガレット」(集英社)に連載した青春ラブストーリーで、デジタル版マーガレットコミックスより刊行されています。
本作の主人公・関川あこ子役には映画初出演の渡邉美穂が抜擢され、あこ子の恋の相手で学校中の憧れの的である直己役を、グローバルボーイズグループINIのリーダー・木村柾哉さんが演じます。2人は共に映画初出演にしてW主演・初共演となり、注目を集めています。また、あこ子の大親友で直己をめぐる恋のライバル・谷口充希役を齊藤なぎささんが、さらに直己の親友であこ子たちの相談相手となるクールな男子・成田葵央役をM!LKの山中柔太朗が演じ、共演陣にも期待が寄せられます。監督は本作が長編映画初挑戦となる横堀光範監督が務め、フレッシュなキャストとともに新たなラブコメ映画の誕生を支えています。
映画『あたしの!』の公開初日を迎え、主演の木村柾哉と渡邉美穂が舞台挨拶に登壇しました。木村は「このような機会をいただけて光栄で、素晴らしい経験をさせていただいた」と語り、初主演としての思いを伝えました。
渡邉は「高校生のころから映画製作に携わる仕事をしたいという夢があり、8年越しに叶えることができてとても嬉しい」と、感慨を込めた笑顔を見せました。
渡邉は初主演への思いから公開初日の朝8時に映画館を訪れたことを明かし、「楽しみすぎて冷静になろうとしたものの、本当に公開されるんだと実感が湧いてきた。この瞬間を目に焼き付けたい」と初日への期待を表しました。また、「公開が待ちきれず、朝3時に目が覚めてしまった」と告白し、興奮と緊張が入り混じった様子も披露しました。木村も「僕は8時か9時に起きました」と笑いを交え、舞台は和やかな雰囲気に包まれました。
本作で長編映画監督デビューを果たした横堀光範監督は、「夢が実現したのは皆さんのおかげです」と感謝の気持ちを述べ、公開初日を迎えた喜びをかみしめていました。
映画『あたしの!』の出演オファーを受けた際の自身の心境について問われ、渡邉は「映画を無事に撮り終え、公開初日を迎えた今の私から、当時の不安だった自分に『安心してね』と伝えたい」と、安どの表情で振り返りました。彼女は、撮影が進むにつれ現実味が増し、最終的には無事公開に至ったことで大きな達成感を感じたようです。
一方、木村は「当初は怯えていた」としつつも、現場に入ってからは監督や原作者の幸田もも子先生、そして共演者やスタッフがとても気さくで親しみやすく、「びくびくしなくても大丈夫だよ」と言いたいと語りました。さらに、「クランクイン前の自分に『体調に気を付けて』と声をかけたい」と、準備期間を思い出しながら話しました。
渡邉は「少女漫画が小さい頃から大好きで、憧れていた充希ちゃんやあこ子ちゃんを演じることができることに胸が弾んだ」と語り、「あこ子役の美穂ちゃんが自分と似た境遇であることを知り、一緒に作品に取り組めることが楽しみでした」と振り返りました。そして、演じた役について「自分にとっては新しいジャンルの女の子でしたが、無事に演じ切れたと伝えたい」と笑顔を見せました。
また、山中は「一つアドバイスをするとしたら、『アドリブには気をつけろ』ですね。監督がどんどんアドリブを伸ばすので、少し考えておかないと反応が難しいんです」と撮影時のエピソードを披露。木村も「アドリブになった瞬間、どうしようと思っていたけれど、柔太朗くんがリードしてくれて助かった」と、共演者のサポートに感謝の意を表しました。
映画『あたしの!』のキャッチコピー「この運命の恋、あたしの!」にちなみ、出演者たちは「運命的な瞬間」についてエピソードを語りました。山中は、「昨日、運命を感じた」という話から、最近タイ旅行に興味を持っていたところ、偶然「タイはいかがですか?」というメールが届き、「これは運命かも」と旅行を真剣に検討している様子を明かしました。これに対し、タイに行った経験のある木村が「ご飯がおいしい」とお勧めし、齊藤も「プーケットや象に乗れる体験も素晴らしい」と旅の魅力を語りました。
齊藤は、原作者の幸田もも子先生が以前から自身に関心を寄せてくれていたことを「運命的」と感じていると話しました。先生がアイドル時代の彼女を知っており、卒業後に共演が実現したことを感慨深く振り返り、また共演の渡邉美穂さんについても「もともと推しメンで、まさか共演できるなんて」と運命を感じていると語りました。
渡邉も齊藤とのエピソードを披露。テーマパークで偶然出会い、齊藤から「写真を撮りましょう」と声をかけられた出来事があり、「今回の共演も運命的」と喜びを表しました。二人について横堀監督は、「すぐに仲良くなり相性の良さが伝わってきた」と撮影当時の様子を振り返りました。
さらに横堀監督は、山中さんとは彼がM!LKとしてデビューする以前からの知り合いで、今回、親友役として共演することになり「運命的な再会」と感慨を込めて語りました。
映画『あたしの!』の公開初日を迎えた舞台挨拶で、渡邉は齊藤への感謝と喜びを語りました。アイドル時代から齊藤を「推しメン」として応援していた渡邉は、「元アイドル同士で共演の機会はないだろうと半ば諦めていたが、奇跡的に共演できたことが本当に嬉しい」とコメントしました。また、撮影後もプライベートで交流が続き、悩みや仕事の相談ができる貴重な友人になったことに「出会えてよかった」と感謝の意を述べ、「充希役が齊藤なぎささんでよかった」と強く感じていると語りました。
齊藤も「美穂ちゃんでなければ、あこ子の役は成立しなかったと思う。彼女のおかげで私もポジティブな気持ちになり、会うたびに幸せな気持ちをもらっている」と応えました。また、演技を通しての共演はもちろん、仲の良い関係が築けたことを「思い出」として大切にしていると述べました。
さらに、木村も山中への感謝を伝え、「僕の変なところも受け入れ、笑ってくれることで自分を出せる環境を作ってくれた」と笑顔を見せました。これに対し山中は、「木村さんの独特な雰囲気や人柄は魅力で、彼に嫌なところは一つもない」と評価し、「次の作品でも一緒に演技や音楽で共演したい」と、再会を楽しみにしている様子でした。
映画『あたしの!』で長編監督デビューを果たした横堀監督は、初日を迎えた舞台挨拶で主演の4人への感謝を述べました。監督は「初めての長編映画ということで不安もあったが、このメンバーと一緒に夢を作っていけると感じた時、同じ目線で挑めるという心強さが湧いた」と振り返り、4人のキャストに対し「ここまで来られたのは皆さんのおかげ。本当にありがとう」と深く感謝の気持ちを伝えました。