3月15日(金)より、第2回新潟国際アニメーション映画祭が開幕した。昨年3月の第1回映画祭より、世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として、日本のみならず世界へも発信される映画祭である。
本日3月15日、昨年、米ゴールデングローブ賞にノミネートされ話題を呼んだ『犬王』の応援上映が実施され、湯浅政明監督が登壇した。
今回の応援上映では、。手拍子、足踏み、発声、鳴り物などに加えて、紙吹雪の使用も解禁された。観客はそれぞれ思い思いの衣装や鳴り物の準備に余念がない。明日誕生日を迎える湯浅監督に向け準備してきたファンの姿も。そして、ルール説明の際、犬王と共に登場するキャラクター衣装に身を包んだスタッフが登壇すると会場からは「おー!」と感嘆の声が上がった。
そして待ちに待った湯浅政明監督が登場! 会場は声援と共にすでに紙吹雪が舞う状態で、客席のウォーミングアップも十分だ。
湯浅監督もその光景に頬を緩ませ、「この映画は、600年前に亡くなった侍たちを歌って踊って慰めるという若者たちの映画です。その消えてった若者たちを今度は僕らが映画で見て、労ろうという映画。ぜひ600年前の観客と一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。今日はよろしくお願いします!」と語ると、踊る仕草と共にステージを降り、観客と共に応援上映を楽しむことに。
当初紙吹雪やペンライトなどが目立ったが、上映が進むにつれ客席のボルテージも上がっていく。特にライブ・シーンでは大歓声と大量の紙吹雪が舞った。そして湯浅監督自身も上映中ステージに登場、呪いが解け、犬王の仮面が外れるシーンで客席に金テープ入りのバズーカを放っていた。
エンドロールまでテンションMAXで駆け抜けた応援上映を終え、場内につもりに積もった紙吹雪は多いところで20〜30センチほど。熱気冷めやらぬ客席に湯浅監督が「お見届けご苦労様でした!」と語りかけると場内からは大きな歓声が飛んだ。フォトセッションではサプライズでお客様とのフォトセッションも行われ、エネルギッシュなパワーに満ち溢れた応援上映は幕を閉じた。
■国際映画祭の舞台となる新潟市とは
19世紀、海外への窓口となる世界港をもつ新潟は、江戸を凌ぐ国際的な商業都市でした。また新潟は、多くの著名なマンガ家、アニメ・クリエーターを輩出し、2012年から10年間、「マンガとアニメを活用した街づくり構想」を実施、継続的なイベントとして「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」(来場者約5万人)、1996年から全国対象で「にいがたマンガ大賞」も実施。また、「新潟市マンガ・アニメ情報館」や蔵書1万冊を誇るマンガ図書館「新潟市マンガの家」を運営、マンガ家志望者のための家賃補助施設「トキワ荘」、そしてマンガ雑誌編集部と結んだ無料「ON LINE添削」を実施するなど、日本有数の熱烈なアニメ・マンガ都市でもあります。そして──21世紀、本映画祭に集結したエネルギーを、グローバル・アニメーションの創造へのマグマとし、新潟は世界のアニメーションの首都を目指します。
■新潟アニメーション首都宣言
新潟はアニメーションやマンガ関連に従事する人々を約3,000名以上排出している、日本有数のアニメ都市です。世界に向けてアニメーションやマンガという日本特有の文化を発信していく拠点となる新潟が、世界のアニメーション作品が交差する文化と産業のハブとして発展していくことを目指すアジア最大規模の「新潟国際アニメーション映画祭」第2回の展開にぜひともご注目ください。
英語表記:Niigata International Animation Film Festival
主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
企画制作:ユーロスペース+ジェンコ
会期:2024年3月15日(金)~20日(水)
公式サイト:https://niaff.net(外部サイト)
公式X(旧Twitter):@NIAFF_animation(外部サイト)
公式Youtube:https://www.youtube.com/channel/UC81m7n8a8MgQGC-8MUXs7pA(外部サイト)