『ライド・オン』の公開を記念して、「おかえり、ありがとう、ジャッキー!映画『ライド・オン』集大成 舞台挨拶」が6月11日(火)に丸の内ピカデリーで開催され、ジャッキー・チェン、ラリー・ヤン監督、そしてジャッキーちゃんが登壇しました。
ジャッキー・チェンは『燃えよドラゴン』や初主演作『タイガー・プロジェクト/ドラゴンへの道序章』から50年にわたり、世界のアクションレジェンドとしてエンターテインメント界を牽引してきました。『ドランクモンキー酔拳』の日本初上陸から45周年、そして70歳を迎える節目の年にあたり、彼は人生の集大成となる大作に挑戦しました。それが50周年記念アクション超大作『ライド・オン』です。本作は中国で2023年4月に公開され、2週目で1位となり、興行収入は1.5億元(約30億円)を超える大ヒットを記録しました。
今回の来日は、海外プロモーションが行われていなかった本作のために、ジャッキー・チェン本人の希望で実現しました。作品を鑑賞したばかりの観客から大歓声が上がり、ジャッキーは「こんばんは!お久しぶりです、映画見た?好き?」と日本語で挨拶し、会場を盛り上げました。「本当にとてもうれしい」と語るジャッキーは、「6日前にはカナダにいて、4日後にはロサンゼルスに、3日前には香港に戻って翌日に撮影し、今日東京に飛んできました」と多忙の中、来日であることを明かし、観客から盛大な拍手を浴び、「長年、日本のファンのみなさんがずっと応援してくれました。私がいないときにも誕生日パーティーを開いてくれました」と感謝の気持ちを伝え。さらに、食べたいものを聞かれたジャッキーは「カニ、九州ラーメン、わさび」と即答し、会場を沸かせました。
コロナ禍で撮影が遅れたことに、ジャッキーは「今はいろんな映画の撮影をしなければいけない。3年の間に5本の作品に出演しました。大変です」と語り、カナダで撮影を終えた作品が『Karate Kid 2』であることを発表し、「クランクアップしたばかりです。これから監督と次の作品を準備しており、10月にマカオでクランクインする予定です」と述べ、ファンに期待を持たせた。
70歳の節目に公開された『ライド・オン』について、ジャッキーは「この役は僕にとって大きなチャレンジでした」と語り、「今後もさまざまな役に挑戦し、多くの映画に出演する予定です」とファンに期待を持たせました。
さらに、ジャッキーはラリー・ヤン監督から脚本を受け取った思いについて、「最初に思ったのは『なぜ僕を主役にこの映画を撮ろうとしたのか』ということ。しかし、監督の情熱に触れて『とりあえず脚本を直して、また持ってきてください』と言いました。すると、1カ月も経たないうちに脚本を完成させてきたんです。その情熱に感動して、出演を決めました。この役を演じることは自分にとっても大きなチャレンジでした」と振り返りました。
ラリー・ヤン監督は、ジャッキーが出演してくれたことについて「僕も長い間ジャッキー・チェンの大ファンでした。最初の1週間はアクションとカットのことを忘れて、ただジャッキーを見つめていました。でも、これはダメだと感じ、映画監督として心を静かにして撮影に臨みました」と振り返りました。
作中に登場する馬について、ラリー監督は「馬は親子のようであり、師匠と弟子の関係でもありました」と説明しました。ジャッキーは「馬に触れるのは僕だけで、休みの日は馬のそばに行き、毎日対面して声をかけていました。馬の声を覚えてもらうためです」と馬との交流を語り。そして、「馬の撮影は大変でした。両足を踏まれて腫れ上がったこともありました。撮影が終わって馬と別れるときは全員が涙を流しました」と感傷的なことを述べました。
【新宿ピカデリー限定、小中学生入場料100円キャンペーン】を発案し、テレビ番組「マツコの知らない世界」にも出演した山田くんが登場しました。彼はすでに本作を5回鑑賞しており、「ジャッキー・チェンや馬、娘との熱いドラマ、そしてスタントマン精神に非常に感動しました。また、劇中にはジャッキーの多くのオマージュシーンが隠されていて、本当に何度観ても飽きない作品です。多くの人にこの映画を観て、ジャッキー・チェンを好きになってもらえたら嬉しいです。本当にありがとうございます」と、映画の感想を述べました。
イベントには、ジャッキー・チェンのモノマネを極めるジャッキーちゃんも登場し、約7年ぶりの本人との再会を果たしました。ジャッキー・チェンは「そっくりですね」と感嘆し、「今度僕のスタントマンをやってください」と笑いを誘いました。