香港映画史上歴代No.1ヒット(=広東語映画動員数/9月時点)を記録した「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」のメイキング映像が、このほど公開された。製作費の1/6にも上る約10億円をかけて作られたという“九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)”の美術にフォーカスしている。
本作は、第77回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーンにて上映されたアクション映画。ルイス・クーを主演に迎え、香港映画界のレジェンド、サモ・ハンほか、アーロン・クォック、リッチー・レンなど豪華俳優陣に加え、若手実力派がアクション・シーンを盛り上げている。
九龍城砦――そこでは、かつて無数の黒社会が野望を燃やし、覇権を争っていた。1980年代、香港へ密入国した若者チャンは、黒社会のルールを拒み、己の道を選んだために組織に目を付けられる。追い詰められたチャンが命がけで逃げ込んだ先は、まさに運命が導いた九龍城砦だった。彼はここで3人の仲間と出会い、深い友情を育んでいく。しかし、九龍城砦を巻き込む抗争が激化する中、チャンたちはそれぞれの信念を胸に、命を賭けた戦いに挑むことになる。
メイキング映像は、ソイ・チェン監督、そして美術監督のマック・コッキョンが、映画のもう一つの主役とも言える“九龍城砦”の壮大な美術制作について語っている。
ソイ・チェン監督は「どうにかして九龍城砦を再構築し、現在の観客に届けたかった。創作を愛する我々の大きな衝動だった」と九龍城砦の存在自体が彼らを突き動かしたと明かす。マック・コッキョンは「我々はまず、たくさんの資料を集め、大勢のかつての住人たちに会った。難しいのは、皆が目にするような資料からかつての人々の生活を作り上げること。暮らしの細部に焦点を当てることだ。我々が描きたかったのは治安の悪さではなく、情のある生活だ」と語る。
さらにソイ・チェンとマック・コッキョンはリアルに再現するだけでなく、要素を拡大したという。それを象徴するものの一つが水道管と電線だという。
マック・コッキョンも「城砦はめちゃくちゃなわけじゃない、それぞれの建物はきちんと整ってる。密集して建っているから細い通路ができているだけ。我々はそれを利用して主人公が内部を知っていく様子を描いた」と魔窟と呼ばれた九龍城砦とはまた違う表情を彼らが描こうとしていたのがわかるだろう。
■公開情報
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
2025年1月17日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演:ルイス・クー、サモ・ハン、リッチー・レン、レイモンド・ラム、フィリップ・ン
監督:ソイ・チェン
監督:谷垣健治
音楽:川井憲次
配給:クロックワークス
2024年/香港/125分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:九龍城寨之圍城/PG12
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